チューリップのように
早いものであっという間に明日から3月ですね。12月、ゆり組さんは園の玄関前に置かれている植木鉢に、他のクラスの子ども達は幼稚園の花壇にチューリップを植えました。子ども達は毎日「大丈夫かな」「もう芽が出るかな」と一生懸命チューリップに水をやりながら応援しました。天気は晴れの日が多かったですが、1月、2月はとても寒かったですね。それにもかかわらず、やっと花の目覚めの最初のしるしが現れると大きな喜びでした。その時「チューリップはいつ咲くかな」、「何色になるだろうか」、「わたしたちの卒園式に間に合うように咲くだろうか」と子どもたちは考えていました。卒園式に向けて準備をしているゆり組の子どもたちの姿を見ると植えていた成長する花を思い出します。最初ひよこ組から始まって、その後ばら組、ひまわり組となり、幼稚園生活を始めたばかりの子どもたちはあっという間に4月からは小学校1年生になります。 幼稚園で過ごす時間はチューリップの時間のようなものです。チューリップは、私たちの心配にもかかわらず、それぞれのタイミングで目覚め、成長し、美しい花のように咲く、そして私たちの目と心を喜ばせてくれます。
先週、お別れ遠足のために東京スカイツリーとすみだ水族館に行きました。みんなが楽しい幸せな時間を過ごすことができたと思います。すみだ水族館の魚やさまざまな海の生物を見て高さ350メートルから東京のパノラマを見ることもできました。ゆり組で仲間と一緒に過ごす残された時間は残りわずかですが、子どもたちは前向きに小学校へと準備しています。サレジオ幼稚園にいる間にいただいた恵み、保護と導きを神様とイエスの母聖マリアに感謝いたします。そして、毎日唱えられた祈り「マリア様、おはようございます。今日も一日お守りください。」という言葉が、いつも子どもたちの心に響きますように。
2025.2.28
足立サレジオ幼稚園 園長 ソーリヒ・ピオトル